コンデンサーマイクで有名な【AKG C391B】が気になる!
実際のチェック音源と専門家のレビューが見たいな!
こういった人向けの記事です。5分ほどで読める文章量。
この記事を読むとAKG C391Bの特徴がわかります。
記事の後半で実際にマイクチェックしている音源も出てきます。
- PAカンパニーに所属
- 音響歴10年
- ライブハウス経験
- RECスタジオ経験
- 大規模ツアー経験
- ホール音響経験
- 舞台調整技能士二級
- 第二種電気工事士
※紹介制度があるサービスは紹介リンクを貼っています。
コンデンサーマイク・AKG C391Bレビュー【シンバルに最適】
こんにちは。PAのイチローです。今日の機材は【AKG C391B】です。
AKGのスティックコンデンサーですが、451タイプが登場してから業界での使用品は徐々に減っているマイクです。
このまま現場から消えていってしまうのか・・・と思いやそうでもなく、コストの安さやその使い勝手などから、まだまだ根強いファンの多いコンデンサーマイクになっております。
451よりも小さくてマイキングがしやすいんですよね、音も扱いやすくて便利。
手軽に使用できる楽器用のスティック型のコンデンサーマイクを探しているなら、まだまだ候補に挙がる機材だと思えます。
イチローの【AKG C391B】印象はこんな感じだよ
- 「ハイハットには391」という風潮があり金物にはめっぽう強いマイク
- ガンマイクほどではないけど離れた音源に効果的なマイク
- レコーディングには安心して使えるが、PAだと結構ハウリングしやすいマイク
コンデンサーマイクって
391みたいな細長いマイクが多いんだね
ダイナミックマイクに比べて小型化しやすいからね
小さければ小さいほど便利だし、使い勝手が良いよ
どんな楽器に使うことが多いマイクなの?
軽くてフラット特性のマイクだから
ドラムのオーバーヘッドでよく見かけるね
あとはアコギとかバイオリンなどの弦楽器にも使われるよ
予算上、DPAなどが使えない時は、会場内の吊りマイクで使えるくらい本体は軽い。
軽いからマイキングしやすく、マイキングしやすいから様々な用途で使用される。
マイクって機材は、軽量・コンパクト=正義なのだ。低音を拾うマイクは構造上仕方ないのだけれど。
391はユニット部分を変更して使用することもできるので、ハード自体で指向性の鋭さを変えることができる珍しいマイクです。
スティック型コンデンサーマイク全般に言えることなのですが、4k以上の高域がハウリングしやすいので、超指向性のユニットがあると重宝しますね。
今日はそんな、コンデンサーマイクの往年の名機【AKG C391B】について書いてみようと思います。
AKG C391Bの指向性&スペックについて
楽器録りのコンデンサーマイクとして 世界中で活躍するロングセラーマイク。カプセル部は取り外し、交換が可能で様々な指向性に切り替え可能。ローカット、PADも装備。シンバルなど金物との相性がいいマイク。
サウンドハウスより
仕様 | 詳細 |
---|---|
形式 | コンデンサー型 |
周波数特性 | 20Hz~20kHz |
開回路感度 | ー40dB re 1V/Pa |
最大音圧レベル | 132dB SPL(パッドOFF、THD 1%) |
等価雑音レベル | 17dB SPL(Aウェイト) |
パッド | 0/ー10dB |
ローカットフィルター | Flat/75Hz(12dB/oct) |
インピーダンス | 200Ω以下 |
電源 | ファンタム DC9~52V/2mA以下 |
端子 | XLR(3P) |
寸法 | 19×147mm |
質量 | 128g |
付属品 | マイクホルダー(SA60)、ウインドスクリーン(W90) |
スペック的には【C391B】はこんな感じのマイク
- 往年の名機らしく洗練された指向性は信頼感あり
- 75Hz以下を切るローカットでハンドリングノイズをカバー
- −10dBのパッドが搭載されておりある程度高音圧の音源にも対応可能
軽くて指向性の鋭いマイクなのはわかった!
あとはC391Bってマイクは・・・
【CK91とSE300B】のセットモデルって意味なんだよ
どゆこと??
AKGのBlue Lineシリーズの【CK91】ってカプセルと
SE300シリーズのボディを組み合わせたマイクってこと
C391Bは、スムーズな着脱機構のマイクを目指すAKGの自信作でもあります。
CK91とSE300Bのセットモデルだから【C391B】って型番で呼ばれているんですね。
カプセルとボディが分離するタイプのマイクを嫌うPAさんもいるけれど、391は着脱の容易だしメンテナンスも楽チンで、繊細な機構なのにヘビーデューティー。
音質はもちろん、現場での使いやすさも追及されていて、さすが老舗マイクメーカーだなって思う。
CK91以外にも、指向性やキャラクターが異なる様々なカプセルが容易されているので、1本持っているといろんなシーンに対応できて便利なアイテムなのだ。
AKG C391Bを実際に使ってみた・音質の特徴
こんな感じの環境で使ってみましたよ・文章
チェックしてみたC391Bの音源がこちら
フラット、、、???
周波数特性をみるとめちゃフラットなんだけど
かなりピーキーな印象を受けるよね!
使いこなせる気がしないんだけど!
まぁ元々ボイス用のマイクではないからね〜
ボイスの印象は高域が特徴的に聞こえますが、特性はいたってフラット。
実際に楽器に立ててみると、ボイスほどピーキーには聴こえず、クラシックなんかにも安心して使えます。
今でこそNT-5的な安価なコンデンサーはたくさんあるけど、
20年前くらいだと、なかなかこういったタイプのコンデンサーマイクがなくて、391にはかなりお世話になりました。
そういった最近流行りの安価なメーカーのコンデンサーマイクに比べると、391のフラット特性の精度の高さには驚くはずです。
391はボイス用ではないので、
マイクの特性を理解して使いましょう!
特性的にはこんな感じのマイクです。
- ボイスだとピーキーに聞こえるけど楽器に立てた時のフラット感がすごい!
- ペンシル型でカプセルが小さく扱いやすいのでマイキングの自由度が高い!
- 指向性が鋭く高域シフト系のマイクなので音源から距離があっても拾える!
コンデンサーマイク・AKG C391Bレビュー【まとめ】
こんな感じで今日は【AKG C391B】をレビューしてみました。
けっこう高域強調のマイクだと思っている人も多いですが、コンデンサーマイク全般の中で考えたら、チョーが付くほどのドフラットマイクです。
コンデンサーって多かれ少なかれクセを持ったマイクがほとんどですが、楽器音に対して味付けをしない素の音が録れるマイク。
本体もカプセルも小さいのでマイキングしやすいのも、現場で長年愛されている理由なのかと思いました。
次回は【AKG D112】をレビューしてみるよ
バスドラムに立ってるタマゴマイク!
また見てね!
この記事の感想は個人による独断と偏見によるものです
→音響機材の買取なら【フジヤエービック】がオススメ!