PAさんってどんな仕事なのかな?
業界で働くPAさんの種類が知りたい!
こういった人向けの記事です。5分ほどで読める文章量。
この記事を読むと業界で働くPAさん種類がわかります。
記事内では実際の音響現場の写真なども出てきます。
- PAカンパニーに所属
- 音響歴10年
- ライブハウス経験
- RECスタジオ経験
- 大規模ツアー経験
- ホール音響経験
- 舞台調整技能士二級
- 第二種電気工事士
※紹介制度があるサービスは紹介リンクを貼っています。
PAさんの種類について紹介・音響オペレーター【乗り込みor小屋付き】
私もPAやってみたいなぁ・・・
え!?なに急にどうしたの??
だって楽しそうじゃん
大きい音出して遊んでるだけでしょ?
言い方ひどいね!
でもさ、PAって言っても種類があるんだよ?
え?そうなの?
PAさんってみんな一緒じゃないの?
じゃぁ今日はその辺の話をしてみようかな
以前のコラムで触れた【現地音響】とかの話にも通じるんだけど、ひとくちに【PA】と言っても様々な種類の音響さんがいます。
代表的な区分分けとしては【乗り込みPA】とか【小屋付きPA】とか。
あるいは大きい現場だと【システムさん】とか【アウト隊】なんつって、音響のオペーションではなく音場を整える仕事をするPAさんもいる。
そのほか放送系とか録音関係の人だと【収録チーム】って呼ばれたり、今は【配信チーム】なんてのもある。
まぁ収録とか配信なんかは、PAとは違う業種の人なんだけど、はたから見ていると多分違いなんてわからない。
専門学生ですらこの辺の業種を混同して考えている人も多いと思うんだ。
まぁ、頼まれればRECもライブ配信もやっちゃうフリーランスのPAもたくさんいるし、混同してしまうのも無理はないのかもしれない・・・
ってことで今日はいろんなPAのお話をしてみようかなと、思います。
PAエンジニアとは、電気音響設備を用いて公衆伝達(PA:Public Address)を行う技術者である。音響機材の操作のみならず、システム設計、施工、メンテナンスに至るまでの幅広い技術的知識と技能及び演目に関する深い知識が要求される。日本においては録音スタジオが都市部に集中しているのに比較してPAエンジニアを必要とする現場が全国に散らばっており、PAエンジニアは国内全般で活動している。
wikipediaより
PAさんの種類【乗り込み】・【小屋付き】の違いについて
まず最初に基本的な話から・・・
PAの【乗り込み】と【小屋付き】の違いについて
うんうん
ひとことで説明してみて??
乗り込み=イベントの音響オペレーター
小屋付き=施設管理のPAって感じかな
大多数の人が思っているPAさんってのはこの【乗り込み】の方の音響さんのことだと思う。
ミュージシャンの専属PAだったり、演劇団代に所属する音響さんとかは、みんなこの【乗り込み】の方に含まれる。
一方、各都市のホールなどで施設管理を生業にしているようなPAさんを【小屋付き】って言います。
乗り込みPAさんが初見の場所でも仕事が円滑に回るようにサポートしてくれたり、ホールの機材が壊れないように日々メンテナンスなどを行なっている音響さんのことですね。
つまり【乗り込み】に対して【小屋付き】っていうのは、各都市の施設でイベントを行う時に使われる言葉です。
ライブハウスの小屋付き・・・文化会館の小屋付き・・・スタジアムの小屋付き・・・アリーナの小屋付き・・・などなど。
つまり、フェスなどの仮設の現場には【小屋付き】という概念は存在しない。しかしアーティスト専属の【乗り込み】のPAはいる。
そこで登場する音響さんが【システムさん】と呼ばれている仮設の大音量音響システムをプランニングしているPAたちなのである。
- イベントの音響オペレートを担当しているのが【乗り込みPA】
- 施設の音響設備を管理しているのが【小屋付きPA】
- 野外などで仮設の音響設備をプランニングするのが【システムPA】
- 野外などで仮設の音響設備を設営するのが【アウト隊PA】
とはいっても、ここで出てくるPAさんの分け方って言うのは、その日の現場ごとの話だったりもします。
例えば、今日【乗り込み】だった人が明日はまったく別の場所で【小屋付き】をやっていたりもするし・・・
【システムPA】を生業にしている人がスピーカーを積み上げる【アウト隊PA】を兼ねている現場なんかも多数ある。
つまりは単純に「現場ごとの便宜的な役割ごとの名称」なのです。上も下もなく、PAはPAなのです。
【乗り込み・小屋付き】PAにもそれぞれの役割がある
ポジションはその日の現場によって変わるんだ
合う日によってお互いの立場が違うのかぁ!
「今日は乗り込み」
「明日は小屋付き」
お互い仲良く仕事しないといけないね〜
PAさんの種類【もとうけ】・【現地音響】の違いについて
その他【もとうけ】のPAさんと【現地音響】の違いもあるよ
この前のコラムで書いていたやつよね
そうそう。【もとうけ】が音響現場の責任者で
そこから派生して発注されるのが【現地音響】
ツアーで地方に行った時に足りない人出を現地で集めてたから
【現地音響】って呼ばれるようになったってばっちゃが言ってた
- イベントの主催者から直接頼まれたPAさんが【もとうけ】
- もとうけPAさんからその現場に適した音響人材として発注されるのが【現地音響】
【もとうけ】も【現地音響】も最初の項で書いた【乗り込み】とか【小屋付き】ってものと一緒で、
今日【もとうけ】だった人が、明日は【現地音響】になったりする。人のやりとりが盛んな業界なので、つまりは単純にモチツモタレツであらゆる現場は回っている。
たまーに、現地音響の人たちに対して威張り散らしているもとうけの業者がいるけれど、そんな人たちはみんなこの業界で長続きしていない。
PAとか音響とか言っても、人間同士で回している仕事なのだから、お互いを敬うのは当たり前のことだよね。
冗談抜きで腕のいいPAさんはいい人が多いよ
どんな仕事も人柄って大切だよね!
PAさんの種類【さまざまなジャンル】について
最後にPAさんのジャンル的な種類についても触れておこうかな
これ気にしてる人多そうだよね・・・
どうやったらそのジャンルのPAになれるのかも含めて
ここではPAのジャンルについてざっくりと説明するので
就職方法なんかは後日別記事にまとめてみようと思ってるよ
就活中の学生はそっちをチェックしてみてね!
ジャンルその1・音楽系などのツアーPAについて
まず一般の人が最初に浮かべるPAといえば【ツアーオペレーター】の音響さんだと思う。
アレですね、コンサートとか行くと後ろの方で大きな機械いじっているあの人たちのことですね。
この記事でいうところの【乗り込みPA】にあたる人たちで、アーティストさんについて回って全国各地を飛び回ります。
仕事内容的もスケジュールもハードだし、フェスシーズンなんかの繁忙期はめちゃくちゃに忙しい。
会社に所属せずにフリーランスとして活動しているツアーPAも多く、音響業界では花形のポジションである。
- アーティストについて全国各地を回る音響屋さん
- 主な活動場所は公共ホールやスタジアムやフェスなど
- 会社員が多いがアーティストとコネクションがあればフリーランスでも就業可能
- 誰もが一度は夢見る業界内の花形PA
ツアーPAになりたいなら中央で力を持っている
大規模なSRカンパニーに就職してしまうのが手っ取り早いよ!
最初は会社員として仕事をもらって
そのコネクションを活かして独立する人が多い業界だよね
ジャンルその2・ライブハウスのなどの小屋PA
若い世代の人たちがPAと聞いて思い浮かべるのが【ライブハウスPA】かなと思う。
この記事で言うところの【小屋付きPA】にあたる音響さんなんなんだけど、実際に乗り込みのPAがついているアーティストなんてプロだけなわけで。
CDデビューをしていても、専属のPAがついていないバンドなんて世の中山ほどいてそんなバンドのライブをサポートしているのがこの【ライブハウスPA】なのです。
バンドの本番の音響オペレートもやるし、トラブル時にはステージに駆け出して対応するローディーみたいなこともこなしたりする、万能型のPA。
乗り込みのPAさんがいるライブイベントの場合、その小屋の鳴りのクセを教えてあげたり、特殊な機材があったら使い方を説明してあげたり、さまざまなサポートをします。
- ライブハウスPAは小屋に常駐している音響屋さん
- 主な活動場所は就職したライブハウスのみ
- 会社員もいるけれど就業形態が不安定なケースも多くコロナ禍では大きな問題になった
- 就職を希望する若い子も多いけれどメリット・デメリットをよく考えた方がよさそう
ライブハウスPAになるのに一番早い方法は
希望のライブハウスに直でお願いしに行くことだよ!
未経験者はドリンカーからスタート!
下積みをがんばってPAになろう!
ジャンルその3・企業系などのイベントPA
以外に知られていないけれど、音響業界で一番儲かるのが【企業系イベントPA】です。
クライアントは大手代理店だったり、あるいは自治体だったりするので、ギャラをディスカウントされづらいです。
予算どりの見積もり段階の言い値で通ってしまうことが多く、割の良い仕事が多いです。
内容的にはレセプションパーティー、講演会、学会、説明会、シンポジウム・・・
つまりはお堅い仕事ばっかりでつまらんのだよね!
そこさえ我慢できれば、待遇はいいしそこまで技術も求められないので、なにげに高学歴の人が多いのも特徴である。
- 企業系PAは大手代理店などと連携して大規模なイベントの音響を担当する
- 主な活動場所は全国各地の公共ホール・大規模イベントスペース・高級ホテルの宴会場など
- 会社員としてPAをしているオペレーターがほとんどで、そもそも法人じゃないと受けられない仕事ばかり
- 夢を見てPA業界に入って「思ってたんと違う」って言ってやめてしまう若い子が最も多い
企業系のイベントPAになりたい!!・・・
って言ってこの業界に入ってくる人はほぼいないね
ビジネスライクな音響さんって感じ
まぁ仕事ってお金をもらうためのものだしね!
PAさんの種類について紹介・音響オペレーター【まとめ】
って感じで今日は【PAさんの種類】
ってテーマで書いてきました!
今回のコラムのまとめがこちら!
- 【乗り込み】・【小屋付き】・【もとうけ】・【現地音響】などの呼び方は、現場ごとのPAの役割や責任の所在などを便宜的に表したもの
- さらにPAさんごとに得意のジャンルがあって、みんな各々それを活かして生業にしている
- どのPAさんの呼び方も現場ごとの便宜的な名称でしかないので、立場の違いこそあれ上も下もない
ここに書いてきたことは業界では基本的なことなんだけど、就職活動中の専門学生なんかにはあまり浸透していないことだと思ったので、コラムとして記事化してみました。
途中で書いた【PAのジャンル】については、それぞれの就職方法とか、仕事の取り方、なり方のセオリーみたいなものもあるので、その辺を掘り下げたコラムも今度書いてみようかなって思ってます。
最後まで付き合ってもらって
ありがとうございました〜!
次回はPAさんとして仕事を始める方法を
コラムにしてみるよ!また見てね!
この記事の感想は個人による独断と偏見によるものです
→音響機材の買取なら【フジヤエービック】がオススメ!