
低音用マイクの【AKG D112】が気になる!
実際のチェック音源と専門家のレビューが見たいな!
こういった人向けの記事です。5分ほどで読める文章量。
この記事を読むとAKG D112の特徴がわかります。
記事の後半で実際にマイクチェックしている音源も出てきます。


- PAカンパニーに所属
- 音響歴10年
- ライブハウス経験
- RECスタジオ経験
- 大規模ツアー経験
- ホール音響経験
- 舞台調整技能士二級
- 第二種電気工事士
※紹介制度があるサービスは紹介リンクを貼っています。
タマゴマイク・AKG D112レビュー【ベース・バスドラム特化】
こんにちは。PAのイチローです。今日の機材はビッグエッグ・タマゴマイクの通称で知られる【AKG D112】です。
特徴的な形状からもわかる通り、低音を集音することに特化したダイナミックマイクとして有名です。
主にバスドラムに使われていますが、ベースキャビや、低音主体の管楽器などにも現場では使用されています。
同じような用途のマイクとして、ゼンハイザーのe602、ShureのBeta 52a、などが挙げられますので、その辺の機材も今後レビューしていきたいと思っています。



【AKG D112】の印象はこんな感じだよ
- バスドラムに最適!オーバーヘッドのコンデンサーマイクとの相性が良い
- ベースキャビにも良い!低音のアタック感がうまく出る
- ホルダーが特殊な形状なので現場に忘れると悲惨・マイキングにコツが要る



マイク同士の相性なんてあるんだ?



クロスオーバーって言ってマイク同士が再現する周波数同士が
重ならないように調整したりするよ、その兼ね合いだね



大きいマイクだから立てるのにもコツが要りそう!



ホルダーの形状が他のマイクと大きく異なるからね
可動範囲を理解していないと立てる向きが変になっちゃう
周波数特性がすでにモダンなバスサウンドを再現してくれているので、ちょっとだけEQでディップを作ってあげるだけで気持ちのいいキックの音が作れるD112。
自然な低音が魅力で、そのままジャズドラムで使えるし、EQで攻めればロックサウンドもイケる。
その際、ジャズドラムならバスドラから10cmほど離して録るとまとまりやすい。ロックならホールに突っ込んじゃってOK。
今回は、こんな感じで現場でヘビーに使い回している【AKG D112】にスポットを当ててみようと思います。








AKG D112の指向性&スペック・特徴について




高音圧・低音も歪まずクリアに再現するバスドラム用マイクロホン。
ヒビノより
AKG | D112 |
---|---|
形式 | ダイナミック型 |
指向特性 | カーディオイド |
周波数特性 | 20Hz~17kHz |
開回路感度 | ー55dB re 1V/Pa |
最大音圧レベル | 160dB |
等価雑音レベル | 21dB SPL (Aウェイト) |
インピーダンス | 210Ω以下 |
コネクター | XLR 3ピン |
寸法(W×H×D) | 70×151×115mm |
質量 | 300g |
付属品 | マイクホルダー(SA60) |



スペック的にはD112はこんな感じのマイク
- 最大音圧レベル160dBを超え高い音圧にも余裕で対応。
- 100Hz以下の超低域を力強く明瞭に再現するラージダイヤフラム採用
- 注・マイキングには専用のマイクホルダーが必要



バスドラムのアタック音やね!
「ドン!」より「ベチ!」にしたい時あるよね



【ベチ音】なにそれ?



ジャズとかだと「トン!」だし、、
バスドラムって音楽のジャンルによって色々あるよ



なにそれわかんない!
長年、世界中のPA・レコーディング現場で使われているD112。
その特徴は低音の音質はモチロン、160dBを超える最大音圧レベルです。
バスドラム、ベースアンプの発する地鳴りのような高音圧にも負けず、歪みのないサウンドを拾うことが可能なのです。
先に書いたように、パライコで聴かせたいポイントにディップを作るだけで、緻密な処理をしなくても「〜っぽい」サウンドを作れることも、現場で人気の理由でしょう。
具体的には、2〜4kHz付近にピークを持たせると、ツヤのあるパンチの効いた音像になります。
AKG D112を実際に使ってみた・音質の特徴


こんな感じの環境で使ってみましたよ・文章









チェックしてみたD112の音源がこちら!
ふくよかですね〜よく比較されるATM-25と比べるとモコっとした低域が特徴的。
鋭いアタック感は期待できませんが、しっかりローが集音できるので、ズッシリした印象。
余韻のある自然な低音って感じで、そのあたりが現場で長年愛されている要因なのでしょうね。
無理矢理感が全然ないローエンドの伸び方です。



もっとパンチのある感じの音だと思った!



キックを想像しているとそう思うかもしれないね〜
あとはEQ次第だけど、好みに合わないなら、
ATM25とかベータの52を試してみてもいいかも!



EQでなんとでもなるものなの??



PAってどんな音でも作れるって思う人多いけど、
実際は「ある音」は削れても「ない音」はどーにもならない!



だからローレンジの広い112みたいなマイクは貴重なんだ!





まとめると【D112】はこんなマイク!
- 最大音圧レベル160dBを超え高い音圧にも余裕で対応。
- ローレンジが広いのでEQ次第でロックにもジャズにも使える懐の深いマイク。
タマゴマイク・AKG D112レビュー【まとめ】
今回は【AKG D112】の紹介でした!
自分はキックのアウトか、もしくはベースアンプに使うことが多いです。
結構マイキングにクセがあって、オンマイクにしたくてもキックの穴に突っ込みづらいとかそんなんはありますが、良いマイクですよ。
しっかりと低音が拾えてサウンドメイクしやすいです。
音圧にもめちゃ強なので、爆音バンドでも使えますし、低音が拾いきれないで悩んでいる方にオススメのマイクです。
ちなみにマイキングの方法が難しいけど、カホンとかに使っても良い感じに録れますよ。



次回は【PCC】をレビューしてみるよ!



初のバウンダリーマイク!
また見てね!






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