業界で長く使われている【SANKEN CU-41】って何が魅力なの?
実際のチェック音源と専門家のレビューが見たいな!
こういった人向けの記事です。5分ほどで読める文章量。
この記事を読むと業界でSANKEN CU-41が使われ続けている理由がわかります。
記事の後半で実際にマイクチェックしている音源も出てきます。
- PAカンパニーに所属
- 音響歴10年
- ライブハウス経験
- RECスタジオ経験
- 大規模ツアー経験
- ホール音響経験
- 舞台調整技能士二級
- 第二種電気工事士
※紹介制度があるサービスは紹介リンクを貼っています。
コンデンサーマイク・SANKEN CU41レビュー【名機を考察】
こんにちはっす。自分、PAとかやらせてもらってる、イチローっす。うっす。
今日紹介したい機材は【SANKEN CU-41】です。往年の名機と言われているコンデンサーマイクですね。
今でも一本20万円以上します。え!?20万円以上すんの!?知らないで今日まで使ってましたビックリ。
CU-41のイメージはねぇ・・・イチローは正直、三点吊りでクラシックのRECにしか使ったことないんだよね。
使うときはステレオペアで吊るんだけど、すんごいクリアに取れる。空気感まで解像度高く録れるから、現場の緊張感まで伝わる録音ができる。
だから、PAマイクとして使用したことがなかったんですね。今回、自分の声でワンツーしてみて「なるほどな〜」って思ったことが結構あった。
わっかんないんですよね、結局。最後は自分の声でワンツーしないと。高いマイク買う前には、質感は自分の声で確認した方がいいですよ〜、って思う。
今日はそんな【SANKEN CU-41】の紹介をしていきます。
イチローの【SANKEN CU-41】の印象はこんな感じだよ
- クラシック向けのレコーディングマイクなイメージ
- 拡声(PA)向けって感じではなさそう
- 値段が高いって聞かされて育った
値段が高いって言われるとちょっと怖いね…
基本的にステレオペアで使うことが多かったから〜
合わせて60万円って言われたなぁ〜
ほぇ〜!!58だったら60本買えるじゃん!!
まぁ基本的にコンデンサーで構造的に割高なんだけど
値段言われちゃうと新人は緊張するよね
絶対壊すなよ…絶対だぞ…フリじゃないかんな…
クラシックの集音に使用されていたマイクってだけあって、クリアでフラットな印象のあるCU-41。
正直、今回はPA目線で話せることがあんまりないので、俺もこのマイクのスペックについて勉強しながら書いてみようかな、って思ってます。
最近はショップスとかAKGにシェアを奪われがちなsankenだけど、今使ってみてもやっぱり結構いい音するんだ。
本録りマイクにしなくても、オーティエンスマイクとかガヤマイクとしてもかなり優秀のように思える。贅沢すぎるか…
そんな感じで今日もゆるく書いていきます。【SANKEN CU-41】のお話。
SANKEN CU41の指向性&スペックについて
アナログ・デジタル録音ジャンルの枠を越え、その音楽性豊かなサウンドと信頼性は世界中の録音エンジニアに愛用されています。
sankenより
スペック的に見ると【CU-41】はこんな感じのマイク
- 20Hz〜30KHzの広い帯域をカバーする単一指向性ポーラパターン
- 低音用と高音用の2ウェイカプセル設計
- 最大SPL140dB-1%THD・120dBの入力でも歪まないタフなマイク
人間の可聴範囲を超えた帯域をカバーして意味あるの?
理論的には聞こえていない範囲の帯域の音も
【ふくよかさ】とか【音ヌケ】って言われてるものに影響するんだよ
へ〜…すごく繊細な構造、って印象だけどタフなんだね?
120dB突っ込んでも歪まないからね
ダイナミックレンジが広い演目に対応できるのが強みだね
だからクラシックによく使われていたのか〜
カプセルが2WAYなのにとっても美しいポーラパターンのCU-41。
2つのマイクカプセルの出力のコントロールが上手なんだろうな、優秀な指向性を実現したマイクって感じ。
ステレオペアって、綺麗なカーディオイドじゃないと、マイキング難しいしね。集音的にもエンジニア的にも嬉しい設計になっています。
あとは、やっぱりダイナミックレンジが広く取れるのがすごい。
超フラット特性で、コンデンサーならではの感度を保ったまま、120dB以上の入力に耐える。
うん、ちゃんと勉強してみるとやっぱりいいマイクだったんだな。CU-41。
SANKEN CU41を実際に使ってみた・音質について
そんなわけで今日も借りてきましたCU-41。実際ね、このマイク現場でワンツーなんかしたことないんですけど、自分の声を録ってみるといろいろな発見があるものですね。
ここまでクリアでフラットなマイクで自分の声を聞くと、なんか恥ずかしいものがあるな…
作業環境は写真の通り。スピーカーはNEXO-P12を使用。アンプはNXAMP-MK2。HAとフィルターは写真の通り。ミキサーはRIVAGE。
おなじみの環境。コンデンサーマイクなのでファンタムが入ってHAがちょっとしぼってあります。
実際にワンツーしてみたCU-41の音源がこちら
ハッキリ…クッキリ…
なんだか素のまま録られちゃうから恥ずかしいよ…
下が上がることもなく…
上が下がることもなく…
ど・フラットって感じだよね
すごいねぇ〜よくこんなマイク作れたね
他のマイクもそれぞれのキャラクターがあって素敵だけど
原音に忠実って意味ではCU-41みたいなマイクが選ばれるだろうね
PAよりもREC向けのマイクって意味がよくわかるね
突き詰めていくと
自然な音ってのが一番ムズカシイんだよねぇ
おっきい音出せばいいってもんじゃないもんね〜
まとめると【SANKEN CU-41】の音質はこんな感じ
- キレイなフラットで自然な音質
- 美しいカーディオイドでマイキングが簡単
- ダイナミックレンジが広く取れるので失敗できない録音に心強い
- 素晴らしいマイクだけど個人で買う値段じゃない
コンデンサーマイク・SANKEN CU41レビュー【まとめ】
ってことで今日はsankenの技術の結晶、CU-41について勉強してみました。
解像度が高いってだけでエンジニアにはありがたいのに、指向性も美しくて、なおかつクリッピングにも気を遣わなくていいなんて、ほんとに素晴らしいマイクだと思います。
当たり前に使っていると、ありがたさを忘れてしまうな。改めて今日、しみじみ思いました。
あとは、アレですね。値段の高さによるプラシーボ効果もありますね。いやこれ冗談じゃなくて。
音質的にアレコレ言うクライアントも、マイクの値段とか聞いた瞬間に納得しちゃう人、けっこういるから。
音響の話って、マユツバというか・・・いわしの頭的な話も多いから。自分で調べて、自分で聞いたものを信用していきたいですよね。
ってことで今日は終わろうと思います。付き合ってもらってありがとうございました。
次回は【MACKIE SRM150】をレビューしてみるよ
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また見てね!
この記事の感想は個人による独断と偏見によるものです
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