なんで【MSP5】ってこんなに使われてるんだろう?
実際のチェック音源と専門家のレビューが見たいな!
こういった人向けの記事です。5分ほどで読める文章量。
この記事を読むと業界でMSP5が使われている理由がわかります。
記事の後半で実際にマイクチェックしている音源も出てきます。
- PAカンパニーに所属
- 音響歴10年
- ライブハウス経験
- RECスタジオ経験
- 大規模ツアー経験
- ホール音響経験
- 舞台調整技能士二級
- 第二種電気工事士
※紹介制度があるサービスは紹介リンクを貼っています。
モニタースピーカー・YAMAHA MSP5レビュー【比較】
こんにちは。最近ブログばっかり書いてるPAのイチローです。あとTwitterばっかり見てます。仕事しろ。俺。
はい、そんで今日の機材は【YAMAHA MSP5】です。以前紹介したMSP3のひとまわり大きサイズのモニタースピーカーですね。
かの有名な10-Mの開発者チームが作っているスピーカーってことは前にも書いた通り。家で鳴らすにはMSP3で十分…みたいなこと書いちゃったから、なんか今日ちょっと書きづらいなぁ。
あのね、冒頭からぶっちゃけると。このサイズのスピーカーを家で鳴らすなら、防音対策は絶対に必要になってくると思うの。田舎の一軒家でもない限り。
そのぐらい電力に対しての力率がいい。あと口径がでかい分低域の再現性が高くて木造だとめっちゃ響く。鉄骨だと共振する。そのくらいパワーある、MSP5。
ボリューム12時くらいですでにMSP3の音圧超えちゃってる感、ある。
【YAMAHA -MSP5】のイチローの印象はこんな感じだよ
- 5インチとは思えないほどローが前にくる
- この辺のサイズになると住宅事情との相談になりそう
- MSP3との違いは低域の解像度と全体的な音圧感
- DTMに本気で取り組むならこのくらいのサイズは欲しい
MSP3と同じコンセプトのスピーカーなんだね?
サイズ違いのスピーカーだと思ってくれていいね
レビューしづらいね…そんなに音に差があるものなの?
単純にコーン紙の口径が違うだけでも
出音ってけっこう変わるものなんだよ〜
定番のスタジオモニターなだけあって、日本全国の設備音響として組み込まれているMSP5。
どこかの会場に行って、小屋の人に「なんかモニタースピーカー貸してください!」っていうと大抵これが出てくる。
そのくらい普及してる気がする。これも前回言った気がするけどYAMAHA自体が設備音響に強いから当たり前なのかもしれないけど。
MSP3に比べるとアンプは40W程度なのに、出音に余裕があるんだよね。5インチっていうサイズ感を活かした音の立ち上がりの早さもこのスピーカーの特徴だと思う。
この辺はホールとかスタジアムの音響室なんかで発揮されている。エアーマイクで拾った音を耳が拾うまでのライムラグを減らすことができるからね。
音質的には…あ、なんだか冒頭から書きすぎてる気がするな。そのへんは順を追って説明していきたい。
いいから!今日も俺についてこいよ!あ、すみません偉そうに。正座して書きます。
ってことで今日は【YAMAHA MSP5】のお話です。
YAMAHA MSP5のスペック・周波数特性について
非常に癖がなく、モニタリングするには最適なモデル。再生能力も高く、オーバーサイズな低音もきちんと再生可能です。
サウンドハウスより
スペック的に見ると【YAMAHA MSP5】はこんな感じのスピーカー
- バイアンプ方式を採用しているので低域・高域の分離が改善されている
- ずっと聴いていても疲れないキレイなフラット特性
- 80Hzあたりは目立つので、ベースやバスドラムのアタックはやや強調される
- サブローで鳴らすポイント(20〜50Hz周辺)は再現できないのでヘッドフォンは欲しい
ばいあんぷ…??
MSP3は一台のアンプで二つのスピーカーを鳴らしてたの
MSP5は二台のアンプで二つのスピーカーを鳴らしてるの
ふんふん…なんかいいことあるの??
低域・高域、それぞれのスピーカーにアンプがあるってことだから
ロー・ハイ、の音の分離は良いよね、アンプにも負荷がかからない
MSP5も一本30000円以下で買えちゃうのかぁ…すごいな。MSP3にプラスで5〜6000円出せば、口径が大きくなってバイアンプになるならこっちを選んじゃう人の気持ちもよくわかる。
駆動させていて感じる一番の印象は、ロー域の余裕さだなぁ。そのへんはMSP3に無い印象だった。バイアンプだとトーンの効きもイイね。
そのほかの特徴的な部分は本当に一緒。ふくよかで、且つフラットって感じ。このスピーカー、間違いなく名器として語り継がれると思う。
いいのはわかってるんだよね〜あとはね〜住宅事情だよね〜
MSP3とMSP5で迷ってる人がいるなら、防音問題が許されるなら後者を選んだほうが、間違いない。
YAMAHA MSP5 レビュー・実際に使ってみた・音質について
MSP5もとても身近な機材なので、いつものごとくノリでワンツーしてみました。ノリって。
やっぱり意識して使ってみると良いスピーカーですね。やばい、これも欲しくなってきた。
環境は前回のMSP3の時と一緒。あんまり環境変えちゃうとますます参考にならないと思ってます。サボってるわけじゃないです。
マイクは58。ミキサーはMG10。今日もシンプルな環境でワンツーワンツー。
実際にワンツーしてみた【MSP5】の音源がこちら
MSP3にくらべて低音が出てる感じだね〜
同じ58を使っていても結構違うんだわ
自分の声の解像度が上がるとなんか照れるね…
そうそう、普通の音なんだけど解像度が高い感じ!
ジャンルの得意・不得意がない感じのスピーカーって感じ
モニタースピーカーとして世界的に評価されている理由だね
まとめると【MSP5】ってスピーカーはこんな感じ
- 30000円まで出せるならこのモニタースピーカーにしておけば間違いない
- とにかくフラットな音質を求めている人におすすめ
- とはいえバイアンプでトーンがよく効くのでラウドっぽいドンシャリ感も出せる
- “NS-10M”を中古市場で探しているならこっち選んだ方がいいと思うよ
- XLRとフォン入力があるけどRCA入力はないから宅録の人は注意
モニタースピーカー・YAMAHA MSP5レビュー【まとめ】
ってなわけで今日は【YAMAHA -MSP5】について考察してみました。
このブログを書くようになってさ、なんだか身近な機材にも愛着をもって接するようになった気がする。
何気なく使ってる機材でも、ちゃんと向き合ってみると、先人たちの知恵とかテクノロジーがギュギュっと詰まっていて感動すのだ。
いちおうプロなのでね。知らん間に素晴らしい機材たちに囲まれて暮らしてた。イチローは幸せでした。
MSPはさ、3の時も言ったけど、本当まじでコスパ良すぎると思う。MSP5最安値25000円くらいだよ!?すご。
迷ってる人はやっぱり生で一度聴いてみて欲しい、けっこう感動すると思う。
どフラットな特性だから、自分の音楽生が変わっても、一生ついてきてくれる安心感がある。ほとんど嫁入り道具感、ある。
そういう機材をひとつずつ揃えていくのもロマンがあって良いよね。ドラクエでちょっとづつ仲間が増えていく感じっつーか、なんつーか。
うん、関係ない話になってきたから今日はこのへんにしておこう。最後まで付き合ってもらってありがとうございました。
次回は音響コラム【PAの1日に密着してみた】だよ
初の音響コラム!
次回もよろしくね!
この記事の感想は個人による独断と偏見によるものです
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